UPDATE:2024.3.1

心のケア
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2さい

心のケアについて

※お子さんの発達や状況を見ながら行ってください。

心をケアする関わり方

不安が募ることがあるので、子どもには災害のニュースを見せすぎないようにしましょう。せめて大人と同じだけ見せるのは避けましょう。

子どもが泣いたり、うなされたりした場合は、「一緒にいるよ」とまず安心させてあげましょう。

大人が子どもに「私も怖かった」と言うことがあってもよいのです。子どもと気持ちを分かち合い寄り添うことで子どもは安心できます。

不安から甘え・わがまま・おもらし等、急に幼くなったような様子がみられることがあります。叱ったり突き放したりせず、あせらず温かく対応しましょう。

子どもを一人にしないようにして、なるべく近くにいたり、一緒に遊んだりすることで、安心させてあげられます。

抱きしめるなどスキンシップをいつも以上に頻繁にすることで、子どもは安心できます。

「頑張って」「我慢して」ではなく、「大丈夫だよ」「守るからね」と言葉をかけることで、子どもは安心できます。

子どもが、悲しみ、怒り、不安を感じている様子が見られたら、「我慢しなくていいんだよ」と伝え、安心させてあげることが大切です。

抱きしめたり、優しい言葉をかけたりするだけでも、子どもは安心して眠ることができます。

子どもは、不安から同じことを何度も聞いてくる場合があります。できる限り毎回きちんと答えるようにすることで、安心させることができます。

体験や気持ちを語りたそうにしていたら、子どものペースで話を聞きます。無理に聞き出さず、目を見て相槌を打ちながら、話をさえぎらないで聞きましょう。

【安心できる抱っこのしかた】
赤ちゃんの身体全体をぎゅっと抱きしめて大人の心音を聞かせてあげるようにします。手をそっと包みこんであげるのも安心感が伝わります。
【気持ちが落ち着くマッサージ】
子どもは優しくさすられることで、精神的な安定を得られます。筋肉の凝りをほぐすほか、ふれあいでリラックスを促す効果もあります。
<胸>
胸
両手の人差し指・中指・薬指をみぞおちに当て、ハートを描くようにさすります。胸の筋肉をほぐすことで、呼吸をラクにします。※イラストの★は乳首の位置です。
<腕>
腕
肩から腕、手の先に向かって指先までさすります。両手でさすっても片手でもOK。さすりやすい方法で。
<背中>
背中
両手で腰から背中全体に外回りに大きな2つの円を描いて、筋肉をほぐします。マッサージをするときは、神経が集まっている背骨にはふれないように気をつけましょう。
<足>
足
太ももの外側から膝の上を通って、すねの内側に向かって(足の外側から内側に向かって)さすり、血行を促します。足の付け根からつま先へ一直線にさするのもおすすめ。
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心をケアする読み聞かせ

絵本をおうちのかたと一緒にゆったりと楽しむことは、お子さんの心の安定につながります。お子さんを膝に座らせるなど、スキンシップをとり、あたたかさを伝え合いながら読み聞かせをしてあげてください。

環境の変化や不安があると、お子さんの集中力が低下することがあります。普段読んでいるものよりもやや短めのお話がよいでしょう。

お子さんがよく読んでもらっていた絵本、好きな絵本があればそれがおすすめですが、なければ初めて読むもので構いません。おうちのかたとくっついて、ぬくもりを感じながら絵本を読んでもらう体験が、お子さんの心をあたためます。

海や波のシーンがある絵本については、安心して楽しめるようならよいですが、反応には個人差があります。お子さんの様子を見て、不安になるようなら避けましょう。そのシーンでおうちのかたが不安になる場合も、それがお子さんにも伝わるので避けたほうがよいでしょう。

お勧めの絵本例

0~3歳のお子さん向けなら、『いいきもち』(ひぐちみちこ作・絵/こぐま社)があります。最後のシーンでお日さまがみんなを見守っているシーンがあり、じんわりと安心感がひろがります。

0~3歳までのお子さん向けなら、『しあわせのちいさなたまご』(文:ルース・クラウス、絵:クロケット・ジョンソン、訳:覚 和歌子/あすなろ書房)があります。ちいさいたまごが温められて成長するストーリーで、自分が見守られて成長することを感じられるような内容になっています。

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発達障がいがある子の心のケア

みんなが耐えている状況では、障がいのある子どもの特性を理解してもらうのはとても大変で、保護者の心理的負担は大きいものです。一人で抱え込まず、信頼できる人に子どもの特性を説明しましょう。

周囲の人たちに理解を求めることも大切です。保護者自ら説明しづらい場合は、信頼できる人を通して、周囲の人たちに子どもの特性を説明してもらいましょう。

落ちつかない様子が見られるときは、「少し散歩してこよう」など、その場から物理的に少し離れて身体を動かすことで、不安が軽くなって落ちつくこともあります。

突然パニック状態になったら、無理に抑えようとせず、「落ちつかないんだね」などと本人の気持ちを代弁する言葉をかけてください。そのあとで、安全な場所に移動して、落ちつくまで見守ります。

ふだんより無気力な状態になっていたら、無理に動かそうとせず、穏やかに話しかけたり、その場でできる本人が好きな遊びや動作を促したりして、少しずつ活動性をあげるように心がけていきます。

夜寝ないで奇声を上げる、徘徊するなどの行動が見られることもあります。そんなときは可能であれば、少し散歩したり、しばらく見守ってあげると、心が落ちつきやすくなります。

独り言や奇声がある場合は、日中、声を出してもあまり迷惑がかからない場所で大声を出させてみてください。声を出してよい場所と出さない場所を、区別できるようになることがあります。

こだわりは、不安や緊張があると強くなります。こだわり行動が見られたら、あまり理屈で納得させずに、こだわる気持ちを受け入れるような言葉をかけると、子どもの気持ちがやわらぎます。

監修者
榊原 洋一 先生(お茶の水女子大学名誉教授)
藤森 和美 先生(武蔵野大学名誉教授 公認心理師 臨床心理士)
佐川 久美子 先生(国際インファントマッサージ協会公認インストラクター)
齋藤 亜希子 先生(トータルチャイルドボディセラピストインストラクター)
塩﨑 尚美 先生(日本女子大学人間社会学部心理学科教授)
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